清里で新田次郎

新田次郎原作『剱岳 点の記』が映画化され、

間もなく上映が始まる。

新田次郎と言えば、山岳小説で有名な作家で、

実際に山に登らない人たちにも人気があり、

その名前を知らない人はいないだろう。


今回のこの映画は、監督のこだわりもあって、

話の流れ通りの撮影を進め、

なおかつ、オール現地ロケにこだわり、CGも空撮も使わない、

そして、現地、現場までは歩き、機材なども人力で担ぎあげる

というようなことでも話題になっている。


この原作の『剱岳 点の記』は、

日本地図作成を手掛けている陸軍の陸地測量部が

しっかりと測量されていない立山周辺を測量し、

未踏と言われている剱岳に、当時の測量で必要となっている

三角点を設置しようとする実話に基づいた小説である。

あくまでも小説なので、史実と違う部分もあるようだが、

とても面白い内容だと思う。

正直、映画も今からとても楽しみにしている。

久々に見たいと思う映画かもしれない。

見てないから、なんとも言えないけれど。

さて、新田次郎だが、

『孤高の人』とか、『八甲田山死の彷徨』とか『聖職の碑』など有名な本が多い。

なので山にまつわる人の伝記的な話や、歴史的な話

というイメージを持っている人も多いようだが、

実際は、そういった物以外にも山を舞台にした恋愛小説や、

ミステリーのような話も結構多い。

舞台となる山も日本の様々な山、海外の山まで色々だ。


そこで、清里と言えば、馴染み深いのは八ヶ岳、南アルプスだが、

そういった山を舞台にした話は書いていないものかと調べてみた。

すると、

・冬山の掟 (八ヶ岳)
・遺書 (八ヶ岳)
・誤解 (北岳)
・永遠のためいき (八ヶ岳)
・登りつめた岩壁 (八ヶ岳ほか)
・三つの遭難碑 (北岳)
・偽りの快晴 (八ヶ岳)
・疲労凍死 (八ヶ岳)
・駒ケ岳開山 (甲斐駒ケ岳)
・栄光の岩壁 (八ヶ岳ほか)
・まぼろしの雷鳥 (八ヶ岳)
・銀嶺の人 (八ヶ岳ほか)

などがあった。

絶版になっている本もあったが、そのほとんどを読んでみた。

もちろん、短編集なども多いので、他の山が舞台の話も含めて。

書かれている時代がもう昔なので、伝記以外の話などでの

表現が古い物が多かったけれど、

それはそれでなんだか懐かしく、普段見ている山が一層身近なものに

なったような気がした。

個人的には、恋愛小説やミステリーより、伝記的な話の方が

面白く感じた。


切り口として見るなら、

清里好きなら上に挙げた本など読まれてみるのもいいかもしれない。

清里では本など読みながら、ボーっとするのをお勧めしたい僕としては、

八ヶ岳を見ながら、八ヶ岳での話を読んだりするのも一興というか、

ある意味おつなのかもなどと思ってしまう。


画像






劒岳―点の記 (文春文庫 (に1-34))
文芸春秋
新田 次郎

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